「なんでこんな相場で負けるんだよ…」
チャートを見つめながら、そうつぶやいたことはありませんか。
上がると思っていたのに下がり、下がると思ったら上がる。
それどころか、何もしなければ何もしないのに、ポジションを持った瞬間に逆へと動く。
そして、こう考える。
「相場がおかしい」
「このEAは使えない」
「タイミングが悪すぎる」
──でも、ある日、ふと思ったのです。
「もしかしてこれ、相場のせいじゃなくて、私のせいなんじゃないか?」
その瞬間、私はなぜか、少しだけ笑ってしまいました。
だって、あまりにも“ありそう”な話だったからです。
私は大学卒業後、教師になり、その後建築業界に転職しました。
27歳で独立し、36歳で1000万円の借金を抱えて倒産。
まさに「人生の相場は暴落しました」という状態から、投資の世界に足を踏み入れました。
そこから私は、FX、株、仮想通貨、さまざまな投資に手を出しました。
もちろんEA(FX自動売買)にも。
最初は「自動なんだから、自分が何かする必要はないだろう」と思っていました。
勝てば「やっぱりセンスあるんだな」と思い、
負ければ「相場が悪い」「ブローカーが悪い」「世界情勢が悪い」と思う。
…冷静に考えると、とんでもなく都合のいい考え方です。
そしてあるとき、ある人に言われた一言が忘れられません。
「そのEA、負けてるんじゃなくて、あなたが“負けさせてる”んじゃないですか?」
そのとき、私は唖然としました。
「え?EAって自動ですよね?自分、何もしてないですけど?」
でも、その人はこう続けたのです。
「何もしてないことが、もう“判断”なんですよ」
…はい、その時点で私はもう、ぐうの音も出ませんでした。
多くの人が勘違いしています。
EAは「完全自動」だから、自分は関係ない、と。
でも現実は違います。
・いつ起動するかを決めている
・どの設定で動かすかを決めている
・資金はいくら入れるか決めている
・負けても止めないか、止めるか決めている
つまり…
すべて“あなた”が決めているのです。
EAはただの実行係。
「これをやれ」と指示しているのは、あなた自身。
それなのに、負けるとこう言ってしまう。
「EAが悪い」
「相場が悪い」
「運が悪い」
まるで上司に怒られた部下が「部下が勝手にやったんです」と言っているようなものです。
…すみません、今思うと笑えますよね。
でも、これはかつての私そのものです。
もうひとつ、多くの人がやってしまう「あるある」があります。
・勝っているときは資金を増やす
・負け始めると設定をいじる
・それでも負けるとEAを変える
・次のEAで少し勝つ
・「やっぱりこれだ」とまた欲が出る
…これ、すべて「相場に自分の感情をぶつけているだけ」です。
そして、この“感情”こそが、EAにとって最大の敵だったのです。
EAは感情を持たない。
だからこそ強いのに、
それを使う人間が感情だらけだと、どうなるか。
…はい、もうお分かりですよね。
完璧な兵士に、情緒不安定な司令官が命令している状態です。
それで勝てたら奇跡です。
でも、ここでひとつ“ひらめき”が生まれました。
「じゃあ、私がもっと冷静になれば、EAは本来の力を発揮するんじゃないか?」
そう気づいたとき、私は初めて
「EAと一緒に戦う」という感覚を持てた気がします。
具体的に、私がやめたことはたったこれだけです。
・毎日、何度も口座を見ない
・負けてもすぐ設定を変えない
・勝っても調子に乗らない
・“相場を信じる”ではなく“ルールを信じる”
たったこれだけです。
それなのに、驚くほど結果が安定してきた。
あれほど「相場が悪い」と思っていたのに、
実際は「私がやりすぎていただけ」だったのです。
…これに気づいたとき、
私はまたひとりでクスッと笑ってしまいました。
「相場のせいにしていたけど、一番の問題は俺だったじゃん」って。
だから、もし今、
「EAが勝てない」
「相場が難しすぎる」
そう感じているなら、私はあなたにこう問いかけたいのです。
「本当に、相場のせいですか?」
それとも、あなたが“口出ししすぎているだけ”ではありませんか?
これは責めているのではありません。
むしろ、救いの言葉です。
なぜなら、
相場は変えられなくても、あなたは変えられるからです。
EAは優秀です。
問題は、使う人間だけ。
…つまり、伸びしろはめちゃくちゃあるということです(笑)
もしあなたが、これまで
「EAに裏切られた」と思っていたなら、
これからは少しだけ見方を変えてみてください。
「EAは、俺のことを試していただけかもしれない」と。
そう思えた瞬間から、
あなたの中に“本当のトレーダーの目”が生まれます。
そこから先にこそ、
あなたが本当に望んでいた「安定と自由」が待っているのです。

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