「“口座残高が減らないEA”ほど危険?」
「このEAは、ほとんど口座残高が減りません」
もし、そんな言葉を聞いたら、どう感じるでしょうか。おそらく多くの人が、「それは理想だ」「そんな運用ができるなら、使わない理由はない」と感じるはずです。私自身も、まさにそう思っていました。減らないということは、安全で、リスクが低くて、安心できる。そう信じて疑いませんでした。
私は大学を卒業して教師になり、その後、建築の世界へ飛び込みました。27歳で独立し、36歳で1000万円の借金を抱えて倒産。人生で一度、すべてが崩れるという経験をしました。だからこそ、私は「減らない」という言葉に、人一倍、心を引き寄せられていたのです。
もう、これ以上失いたくなかった。
もう、怖い思いはしたくなかった。
その気持ちが、「口座残高が減らないEA」という甘い響きを、まるで救いのように感じさせたのだと思います。
最初は、本当に優秀でした。
日々の増減がほとんどなく、むしろ少しずつ増えていく。大きなドローダウンもない。まるで、口座が「守られている」ような感覚でした。
私は思いました。
「これこそが、理想のEAなんじゃないか」と。
でも、その“理想”は、徐々に形を変えていきました。
気がつくと、私はチャートをほとんど見なくなっていました。なぜなら、「どうせ減らない」という安心感があったからです。判断をしなくてもいい。考えなくてもいい。ただ、動かしておけばいい。
けれど、ここに重大な落とし穴がありました。
「減らない」ということは、「リスクが溜まっていない」という意味ではなかったのです。
むしろその逆でした。
見えないところで、じわじわと、静かに、リスクが積み重なっていたのです。
たとえば、ポジションを長期間保有し続け、損失を確定させないようなロジック。マーチンゲールのように、負けるたびにロットを増やしていく手法。見た目の残高は減らないかもしれませんが、その裏側では、“含み損”が膨らみ続けています。
画面上の数字は、ほとんど動かない。
でも、水面下では、大きな嵐が育っている。
それが、「口座残高が減らないEA」の正体でした。
私はある日、ふと「含み損」という数字を意識して見たとき、言葉を失いました。残高はほとんど変わっていないのに、含み損は、見たこともない金額まで膨らんでいたのです。
一瞬、背筋が凍りました。
そして初めて、理解したのです。
「減らないEA」は、安全なのではなく、「まだ崩れていないだけ」なのだと。
あれほど魅力的に見えた「口座が減らない」というメリットは、裏を返せば、「損失を先送りにしているだけ」かもしれない。その真実に気づいたとき、私は、これまでの自分の考え方が根本から揺らぎました。
減ることよりも、動かないことを怖がるべきだったのです。
相場において、変化がないということは、決して安心の証ではありません。むしろ、歪みが蓄積しているサインである場合のほうが多い。バネを強く押さえつけている状態と同じで、解放された瞬間に、大きく跳ね返ってくるのです。
私は過去に、「減らない」という安心感に身を委ねすぎて、判断が遅れ、大きなダメージを受けたことがあります。そのとき初めて、「減らないこと」よりも「適度に減ること」のほうが、よほど健全だと気づきました。
なぜなら、適度な上下があるということは、相場の流れに乗っている証拠だからです。それに対して、ずっと一定のラインを保ち続けているものほど、不自然であり、危うい。
プロのEA設計者たちは、実はこの点をよく理解しています。
彼らは、「減らないEA」ではなく、「耐えられる範囲で動くEA」を好みます。完璧な安定ではなく、コントロールできる不安定さ。それこそが、本当の意味での“安全”なのです。
以前の私は、「少しの損失」すら怖がっていました。でも今は違います。
・どのくらいの下落が起こりうるのか
・どこまでが想定内なのか
・どこからが異常なのか
それをあらかじめ理解した上で、EAを動かしています。
その結果、私は「減らない」という幻想から解放され、「コントロールできる」という現実を手に入れることができました。
もし今あなたが、
・口座残高が減らないEAを探している
・減らないことこそ正解だと思っている
・でもどこかで不安を感じている
のだとしたら、その感覚は、とても健全です。
なぜなら、あなたの中にすでに「違和感に気づく力」があるからです。
本当に危険なのは、減ることではありません。
何も起きないように見える、その裏側を想像できないことです。
私は、実際に使っているEAとともに、「どこを見るべきか」「何を警戒すべきか」「どうやって守るか」といった考え方を、公式LINEで共有しています。
それは、派手な夢を語る場所ではありません。
静かに資金を守り、積み重ねていくための場所です。
もしあなたが、もう「幻想」ではなく「現実」を選びたいと思ったなら。
減らないことよりも、生き残り続けることを選びたいと思ったなら。
次の一歩は、すでに目の前にあります。
あとは、あなたがそれを踏み出すだけです。

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